地方競馬 送迎バス事情(2024春・東日本編)
記事内にアフィリエイト広告が表示される場合があります
今週、SNS上では大井競馬場~大井町駅間の無料送迎バスの運行終了を告げる張り紙が掲示されていたとの目撃情報があがっていました。バスの乗務員不足が原因ということで、何度も利用していただけに個人的にはショックが大きい……。
そこで、今回は2024年3月時点の各地の地方競馬へのアクセスを担う送迎バスの現状をまとめてみました。この記事では東日本(北海道・岩手・南関東)の競馬場について取り上げます。
この記事内で紹介している運行形態・時刻等は2024年3月時点のものです。実際に利用される際には各競馬場・主催者の公式Webサイトをご確認ください。
★西日本編も公開中
帯広競馬場(送迎バスなし)
現在は無料送迎バスの設定は無し。ただし、競馬場の目の前にバス停があり、帯広駅・帯広空港からの路線バスが停車する。
かつては帰宅時間帯に帯広競馬場→帯広駅の無料送迎バスが走っていたが、2020年以降、コロナ禍による運休のまま復活せず。その代わり、今年はばんえい記念では予約制の帯広空港行き無料バスが運行されたようだ。
→【受付終了】ばんえい記念 空港連絡バス | 【公式】ばんえい十勝
門別競馬場
札幌からの長距離送迎バス(予約制・1往復)が運行していることで知られているが、最近(2023年度から?)になって日高本線鵡川駅からの送迎バスが運行を開始した。こちらも予約制で1往復運行、2023年度は復路が19:30頃に出発という時刻設定で、メインレースまで見られない。なお、2024年度の運行時刻はまだ発表されていない。
無料送迎バスの他には、札幌~浦河間の高速ペガサス号、苫小牧~静内方面の路線バス(いずれも道南バス)が門別競馬場の前を通る。2019年夏に訪れた際は競馬場前を通過する日高本線代行バスに乗るため、タクシーで富川駅まで行き、そこでバスに乗り換えて静内へ行くというプランを実行した。その後、日高本線の鵡川以東廃止に伴いバス路線が再編。現在、門別競馬場前に止まるバスの最終便は静内行き20:26(土日祝運休)、鵡川行き19:29となっている。
盛岡競馬場
競馬場の立地が市街地から離れていて、一般の路線バスも乗り入れていないという環境からか、無料送迎バスが盛岡駅→盛岡競馬場5本、競馬場→盛岡駅間で4本運行している。運行は地元のバス会社岩手県交通が担当。盛岡駅を出ると、市街地の各バス停に停車し、乗客を拾っていくのが特徴。
水沢競馬場
盛岡競馬場同様、岩手県交通が無料送迎バスを運行している。こちらは東北本線水沢駅~水沢競馬場間で1往復のみ。
競馬場の北側にある競馬場入口バス停には、東北本線水沢駅・東北新幹線水沢江刺駅から岩手県交通の水沢江刺駅線が1日4~6本運行している他、水沢コミュニティバス「Zバス」羽田線も毎日4往復運行している。
【スポンサーリンク】
船橋競馬場(送迎バスなし)
船橋競馬場はJR南船橋駅から徒歩10分、京成船橋競馬場駅から徒歩5分でたどり着ける立地から、無料送迎バスの運行は無い。一方、隣接する場外車券売場「サテライト船橋&オートレースふなばし」には南船橋駅から20分間隔で送迎バスが運行している。
現在の競馬場内のリニューアル工事が進めば、入場門が現在より南船橋駅寄りに移動する予定。
浦和競馬場
南浦和駅から競馬場までの1kmの間を専用の無料送迎バスが運行。専用カラーのバスを用意して同区間をピストン輸送している。
大井競馬場(送迎バスなし)
冒頭で触れた通り、2024年3月末で大井町駅からの無料送迎バスが運行終了し、各鉄道駅から競馬場へ向かう無料送迎バスが無くなってしまった。一方で、帰りの際は都営バス(品93系統 品川駅経由目黒駅行き)が無料で乗車できる。
送迎バス以外の交通機関では、東京モノレールの大井競馬場前駅から徒歩2分、京急電鉄の立会川駅から徒歩10分、JR大森駅から京急バス「森22系統 八潮パークタウン循環」で大井競馬場前まで行くことができる。問題は、今回送迎バスが廃止になった大井町駅から大井競馬場方面に向かう路線バスがないこと。4月以降、大井町駅から公共交通機関のみで競馬場へ向かうには……
- 大井町駅から京急バス井19系統(大森駅行き・レジャーランド行き平和島)に乗車、立会川または南大井文化センターで下車し徒歩10分
- 京浜東北線で大森駅へ行き、森22系統に乗車、大井競馬場前で下車
井19系統は運行本数が少なく、実用的とは言い難い。
なお、天気が良くて体力に自身がある方は、大井町駅前でドコモのバイクシェアサービス(レンタサイクル)を借りて大井競馬場へ行くという手段もある。大井競馬場の真正面にサイクルポートがあり、ゆっくり走って15分ほどで着く。距離は2.2km、徒歩なら30分かかる道のり。
川崎競馬場(送迎バスなし?)
かつては川崎駅近くから川崎競馬場行きの無料送迎バスが運行していたが、2020年頃からの運行休止後、復活することなく4年が経過。正式に廃止したという発表は無いが、競馬場の第一入場門前にはバス乗り場の屋根と真っ白なバス停看板だけが残されている。
最寄駅の京急大師線港町駅から競馬場までは徒歩3・4分と近く、京急ユーザーなら便利ではある。しかし、JRユーザーだとJR川崎駅→京急川崎駅の乗り換えが少し遠く、またJR川崎駅から競馬場まで直接歩くと1.5km(約20分)の道のり。横浜線ユーザーの筆者は東神奈川で京急に乗り換え、京急川崎から大師線で港町駅へ行くルートが鉄板。
★西日本編も公開中
この記事のタグ
タイトル&URLをコピーする▼
地方競馬 送迎バス事情(2024春・東日本編)|橋本充電中 - https://jyuden.com/keiba/nar-keiba-access-2024-east/