種牡馬になったグラスワンダー産駒&孫(2018年版)
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今週、スクリーンヒーロー産駒ゴールドアクターの種牡馬入りが発表されました。今年に入ってから大敗続きだったものの、無事に引退できて一安心。
ゴールドアクターと同じくスクリーンヒーロー産駒の初年度産駒で一足先に種牡馬入りしたモーリスは国内外で多くの繁殖牝馬を集め、グラスワンダーの血を幅広く残そうとしています。そこで、グラスワンダーの血が入った種牡馬をまとめてみました。
種付頭数の数字はJBISサーチ参照。
種牡馬入りしたグラスワンダー産駒&孫
父系図
グラスワンダー(1995生)
├サクラメガワンダー(2003生)*種牡馬引退
├スクリーンヒーロー(2004生)
|├モーリス(2011生)
|└ゴールドアクター(2011生)*2019年から
├アーネストリー(2005生)
├ミキノバンジョー(2007生)
└クラウンレガーロ(2010生)*2019年から
2018年時点で種牡馬供用されているのはグラスワンダー産駒のスクリーンヒーロー・アーネストリー・ミキノバンジョー、スクリーンヒーロー産駒のモーリス。サクラメガワンダーは2016年に種牡馬引退、クラウンレガーロ・ゴールドアクターは2019年から種牡馬供用開始。
グラスワンダー産駒
スクリーンヒーロー
【供用開始】2010年
【供用場所】レックススタッド(2010~)
【主な産駒】モーリス(JRA年度代表馬)・ゴールドアクター(有馬記念)ほか
グラスワンダー産駒初のJRA平地GI勝ち(2008年ジャパンカップ)を果たし、2010年に種牡馬入り。初年度は84頭の繁殖牝馬と配合し、その中からモーリス・ゴールドアクターとGI馬が2頭登場。2世代目以降もJRA重賞馬を輩出している。これまでにデビューした6世代のうち、現5歳の3世代目、現2歳の6世代目以外からはJRAで重賞勝ち馬が出ていて、5歳のウインオスカー・2歳のウインゼノビアもOPクラスを勝っている。
2016年には過去最高の190頭と種付けを行ったが、実際に生まれたのは90頭。受胎率・出生率の低さが悩みの種である(2017年は168頭種付け、99頭誕生と改善傾向にある)。
サクラメガワンダー(種牡馬引退)
【供用開始】2012年
【供用場所】レックススタッド(2012~2014)
【主な産駒】ユウキビバワンダー(JRA障害オープン)
2歳時にラジオたんぱ杯を勝ち、古馬になってからも金鯱賞を制するなど重賞を4勝したが、GIは2009年宝塚記念の2着が最高着順。晩年は屈腱炎の治療で長期休養していたが復帰叶わず種牡馬入りした。
種牡馬入り初年の2012年は19頭と種付けを行ったが、2013年4頭、2014年にはついに1頭のみとなり、この年を最後に種牡馬生活に別れを告げた。現在は生まれ故郷の新和牧場で功労馬として繋養されている。
JRAでデビューした産駒は5頭。その中で唯一勝ち上がり、現在も現役なのがユウキビバワンダー。障害で2勝し、障害重賞でも4着2回と上位に食い込む活躍を見せている。
アーネストリー
【供用開始】2013年
【供用場所】ブリーダーズスタリオンステーション(2013~2015)→アロースタッド(2016~)
【主な産駒】コールストーム(金山特別-500万下)
2011年宝塚記念をレコードタイムで勝利するなどJRAで重賞5勝。種牡馬入りは2013年、先に種牡馬入りしたスクリーンヒーロー・サクラメガワンダーと違い、サンデーサイレンスの血が入っていない。
種付頭数は初年度から21頭→12頭と少なく、3世代目の2015年は5頭のみにとどまった。このままでは種牡馬引退か……と思われた2016年、種付頭数が一気に増えて50頭と種付けすることになった。2015年にスクリーンヒーロー産駒が大活躍し、その勢いがアーネストリーにも飛び火した可能性が……?
JRAでは4頭が勝ち上がり。アーネストリー産駒とサクラメガワンダー産駒のJRA初勝利は同じ2017年4月16日。サクラメガワンダー産駒ユウキビバワンダー、アーネストリー産駒スズカアカデミー・コールストームが勝利した。
ミキノバンジョー
【供用開始】2017年
【供用場所】ダイヤモンドファーム(2016~)
【主な産駒】初年度産駒は2019年デビュー予定
重賞勝ちは無いが、福島テレビオープン、小倉日経オープンとOP競走を逃げ切り勝ち。JRA通算7勝。
JRAの競走馬登録抹消は2015年6月。2016年からダイヤモンドファームで種牡馬供用(プライベート)が始まった。種付頭数は2016年5頭・2017年に5頭。初年度産駒は1頭のみが誕生し、母ミキノファンシーの仔が血統登録されている。
クラウンレガーロ
【供用開始】2019年?
【供用場所】クラウン日高牧場(2019年?)
【主な産駒】─
2歳夏に小倉芝1200mの新馬戦でデビュー勝ちし、連闘で挑んだ小倉2歳ステークスでは僅差2着。その後デイリー杯でも2着に入って収得賞金を加算し、3歳時は皐月賞・日本ダービーに出走。その後は長期休養を挟みながら1000万下を1勝。2016年11月から再度休養に入り、今年3月に復帰予定だったが直前で出走取消。その後レースに出走すること無く競走馬登録を抹消した。
抹消時、雑誌の引退馬欄に【種牡馬】クラウンレガーロと書かれていたことで種牡馬入りの予定が判明。その後しばらくは続報がなかったが、クラウンファームの公式Webサイトで種牡馬供用が開始されたことが発表された。
■繋養種牡馬にクラウンレガーロが登録されました。 | Crown Farm
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スクリーンヒーロー産駒
モーリス
【供用開始】2017年
【供用場所】社台スタリオンステーション(2017~)
【主な産駒】初年度産駒は2020年デビュー予定
2歳秋に新馬戦をレコード勝ちしたが、本格化したのは休養・転厩を経て迎えた4歳時。1000万下条件から連勝で安田記念・マイルCS・香港マイルとGI3勝。翌年も日本・香港でGI3勝し、2017年に種牡馬入り。
初年度からいきなり265頭と多くの繁殖牝馬に種付けしたが、これは日本国内のみの数字。日本での種付けオフシーズンにはオーストラリアでシャトル種牡馬として供用。2018年も日本とオーストラリアで種付けを行っている。
7月に行われたセレクトセール当歳馬部門にはモーリスの初年度産駒が15頭上場され、母ラスティングソングの仔が1億7000万円と高額で取引された。
ゴールドアクター
【供用開始】2019年予定
【供用場所】優駿スタリオンステーション
【主な産駒】初年度産駒は2022年デビュー予定
モーリスと同じくスクリーンヒーローの初年度産駒。そしてモーリスと同じように、長期休養から復帰した4歳時に連勝し、有馬記念を制覇。その後も2016年有馬記念3着、2017年宝塚記念2着と活躍したが、長期休養が多く、2018年に入ってからは大敗が続いていた。
種牡馬供用1年目となる2019年は種付価格50万円(予定)。どれだけの繁殖牝馬を集めることが出来るか注目。
母父グラスワンダー
(グラスワンダー直系じゃないのは反則では…という声は黙殺)
ヤマカツエース
【供用開始】2019年予定
【供用場所】アロースタッド
【主な産駒】初年度産駒は2022年デビュー予定
グラスワンダー産駒のヤマカツマリリン(JRA3勝・園田2勝)にキングカメハメハを配合して生まれたのがヤマカツエース。初重賞制覇はマイルのニュージーランドトロフィーだったが、その後は2000mで好走。金鯱賞2勝など重賞5勝、GIは大阪杯の3着が最高着順。
キングカメハメハの後継種牡馬はロードカナロアやルーラーシップからGI馬が出ていて、ヤマカツエースからもGI馬の誕生に期待したい。
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