とある同人サークルの評論・情報系同人誌の制作環境(2018年版)
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コミックマーケット95のサークル参加が決定し、先週末から新刊制作が本格的に動き出しました(新刊詳細はしばし待たれよ)!
話はさかのぼって3ヶ月前、前回の夏コミの新刊データ入稿後にパソコンを新調しまして、同人誌の制作環境の再セットアップを行いました。前よりサクサク処理が進むようになって快適そのもの(執筆のスピードが上がったとは言っていない)。環境を整えた記念に、現在同人誌の制作に使用しているソフトウェアなどをまとめてみました。
こんな本を作ってます
サークル橋本充電中では、90年代に活躍した競走馬グラスワンダーの子ども・孫の応援をテーマにした「グラおたの本」シリーズを制作しています。内容はグラスワンダー産駒の近況やデータ集、日本各地の競馬場での観戦記がメインで、文章+写真・イラストという構成。本文30~50p。これまで6冊発行しています(他にコピー本1冊)。
ジャンルはコミケ基準で「評論・情報」に属しています。サークル参加当時のC88(2015年夏)は競馬サークルは「スポーツ」ジャンルに属していましたが、C91(2016年冬)より、競馬含む公営競技・ギャンブルサークルが評論・情報へ移動。移動前後で本の内容は変わっていません。
■コミックマーケット91ジャンルコード一覧(コミックマーケット準備会)
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ページ制作:パーソナル編集長Ver.12
■パーソナル編集長Ver.12 | DTP・PDF作成 | 製品情報 | 筆まめネット
株式会社筆まめが制作、ソースネクストが販売しているDTPソフト。現在、通常版の「パーソナル編集長 Ver.12」(約10,800円)と、フォントや入稿用PDF出力機能等が省かれた「パーソナル編集長 Ver.11 Select」(約5,400円)が販売されています。DTPソフト界で覇権的存在のAdobe InDesign(2,180円/月*年間プラン契約時)よりも安価というのが購入の決め手。
2018年12月に最新版「パーソナル編集長 Ver.13」と、廉価版の「パーソナル編集長Ver.12 Select」が発売されました。
当初は11Selectで入稿用データを制作し、PDF出力はフリーソフトのCubePDFを使用していましたが、その後ソースネクストの通販ページでVer.12が不定期でセールされていることを知り、Ver.12に乗り換えました(半額くらいで買えたはず)。
*罫線が見やすいように明るさ・コントラストを調整しています。
版面は縦4分割、横6分割(基本は横2列または3列で使う)にし、グリッドレイアウト方式で本文・画像等を配置していきます(高さについては行送りを基準に柔軟に設定)。本文フォントは小塚ゴシックPro、画像はpsd形式(600dpi・グレースケール)に加工して使用。
長所は安価なところ、短所はガイドブックや参考になるWebサイトが少ないこと。自分は同人誌「文章系同人誌のための同人誌製作技術 DTP編」(by 福井県人@懐旧的映像資料室(@fukui_kenjin)さん)や、Webサイト「クルミノ コーボー」を参考に設定をいじりながら使用しています。
【C94新刊紹介1】今回の新刊は「文章系同人誌のための同人誌製作技術 DTP篇 Ver.2018」です。Word・一太郎・Libreoffice Writer・パーソナル編集長・InDesignの5つのソフトを使った小説本・評論本の作成方法を、1冊で全て速習&比較できる実践重視の解説書です。A4判・152p、予価1,000円です。 pic.twitter.com/Y0FaH76yip
— 福井県人@懐旧的映像資料室 (@fukui_kenjin) August 7, 2018
PDF出力:JUST PDF 3 (作成)
ジャストシステムのPDF出力ソフト。[データ変換][作成][編集]などいくつか種類がありますが、パーソナル編集長で作ったデータをPDFファイルで出力するためにはJUST PDF 3 [作成]を使用します。価格は約1,400円。
パーソナル編集長やCubePDFではいくつかのフォントが正常に出力されないことがあり、他のPDF出力ソフトを探していたところJUST PDF 3 (作成)へたどり着きました。
JUST PDF 3をインストール後、パーソナル編集長のメニューから印刷を選ぶと、プリンターのところでJUST PDFが現れるので選択。印刷を押すと、事前に設定したフォーマットでPDFファイルを出力することが出来ます。PDF-X/1aにも対応。
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写真編集:Adobe Photoshop CC
■Adobe Photoshop CCの購入 | 最高の写真、画像、デザイン編集ソフト
王道を征くAdobeの写真編集ソフト。Adobeでは「Adobe CCフォトプラン」というものが用意されていて、Photoshop CC+Lightroom CC+Lightroom Classic CC+20GBクラウドストレージがセットで980円/月(*年間プラン契約時)で使用できます。
写真編集だけでなく、文字への縁取りやシャドウの設定がしやすいためロゴやサークルカットなどもIllustratorではなくPhotoshopで作ってしまうことが多いです。
作図:Adobe Illustrator CC
■Adobe Illustrator CCの購入 | ベクターグラフィックデザインソフトウェア
地図や見出しの飾り、さらにスペースで掲示するPOP類の制作などで大変重宝しております。こちらはフォトプランのような安価なセットプランがないため、Creative Cloud単体プランで2,180円/月(*年間プラン契約時)で使用。
パーソナル編集長のページに挿入する図表はpsd形式(グレースケール600dpi)、POP等単体で印刷するものはpdf形式、Webで公開するものはpng形式と、用途ごとに出力形式を変えて使用します。
制作メモ:Evernote
■人気のメモアプリ | Evernote で大切なノートを整理
スマートフォンでも使えるメモアプリ。
記事の下書きやアイデアメモを書き留めておく使い方の他に、重宝しているのがGoogle Chromeで現在見ているページをEvernoteへ保存してくれる「 Evernote Web クリッパー」という拡張機能。スポーツ紙のWebサイトで配信される競馬記事で気になるものをクリップしておき、あとで参考にするようにしています。古い記事を見ようWebサイトへアクセスしたら、公開から時間が経って消されていたなんていう新聞サイトあるあるもこれで回避。
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